top of page

Statment

とある観光地を訪れた時に、その数年前に見た投身自殺をする人の映像が

フラッシュバックしました。
なぜなら私が訪れた観光地こそ、まさにその自殺現場だったのです。
キラキラと輝いて見えていた風景に、一瞬にして暗雲が立ち込み
自殺した人物も歩いたであろう通りで、人々が笑顔で写真を撮り楽しげにする姿は
すっかり興ざめした私の目には、なんとも言えぬ滑稽さを帯びて映りました。

どんなモノでも、そこに関わりがある事物の数だけ異なった真実があります。
例えば私のことを好きな人、嫌いな人、聡明だという人、馬鹿だという人
私は常に一人であるのに他者の中には、私は無限に存在しています。

私はモチーフを多角的に捉えるため
平面を描き、それを元に立体作品を、またその逆の工程で作品を制作しています。
平面作品と立体作品は私と他者との関係のように

互いに近づいたり遠のいたりしてバランスをとって成り立っています。
見えることと見えないこと、2Dと3Dを行き来し、私の作品を通して、

複数の現象が1つの現実になったり、1つの現象が複数の現実になることを楽しんでいます。

2019.11


 

bottom of page